イヌケア

愛犬の健康を基本の情報やドッグフードとサプリメントなどの情報を紹介しています

ドッグフードをグレインフリーに変えるときのシニア犬への注意点は?

最近ドッグフードの特徴の一つとして、穀物不使用とかグレインフリーなどと表記されているものが増えてきていますね。犬の健康を考えた結果、犬の体に合わせた栄養素をギュッと閉じ込めたドッグフードのようです。この穀物を使っていないドッグフードが気になるけれど、本当に愛犬のために良いものなのかというご質問を頂きました。今回は犬猫食事療法インストラクター師範のmegumi先生にお話を伺いました。まずは、飼い主さんのご質問からどうぞ。

老犬にグレインフリーのドッグフードは与えてもいいの?

私は32歳の主婦です。平日はパートをしています。家族は夫と6歳女の子3歳男の子です。一軒家で10歳の雄のトイプードルを飼っています。娘が愛犬をとても可愛がっていて、エサをあげたりするのも手伝ってくれます。犬を飼っていることで子供たちの情操教育にも役立ち、とても大切な家族の一員です。

犬が高齢犬らしい症状になってきた

愛犬は今まで特に病気らしい病気もなく元気に過ごしていましたが、数か月前から毛がなんとなくパサパサしたような感じになってきました。散歩を嫌がるわけではありませんが、今までの散歩コースを歩くのに時間がかかるようになり、歩調がゆっくりになってきたと感じます。耳も遠くなっているのか、名前を数回呼ばないと振り向かないようなこともしばしばです。このようなことから愛犬にも老化現象が起こっているのかと、少しさみしい気持ちになります。

このほかにも便秘をしたり、下痢状の便をすることが元気な時と比べて多くなったような気がします。老化に伴い、食べたものをうまく消化できなくなってきているのかなと気になってきました。インターネットなどでいろいろ調べていると、穀物が入っていないドッグフードがよさそうだなと思いはじめました。今後の健康を考えてグレインフリーのドッグフードに替えようと思っています。

犬のエサでグレインフリーってどうなの?

穀物が入っていないドッグフードとかグレインフリードッグフードで検索すると、色々なドッグフードが出てくるのですが賛否両論があり、結局何を基準に選べばいいのかあまりよくわかりません。老犬にとって、消化・吸収の良いドッグフードをというものはどういうものなのでしょうか?もちろん犬の個体差もあると思いますが、グレインフリーのドッグフードを与えた方がいいケースと避けておいた方がいいケースがあれば詳しく知りたいです。

今のところ歯にも異常はありませんので、ドライフードをそのまま食べさせています。トッピングはその時々で変わってきますが、ふやかしたりすることはあまりしません。カリカリな状態でもささみの茹で汁などを加えてしっとりした状態でも食いつきに差が無いように思うからです。

シニア期でも歯が強ければドライフードをそのまま与えても問題ないのでしょうか?ドライフードから柔らかめのエサに切り替えるタイミングやポイントなどがあれば、いざという時に慌てないよう前もって知りたいです。megumi先生、よろしくお願いします。

グレインフリーのドッグフードをシニア犬に与えるメリット・デメリット

こんにちは!今回ご質問にお答えさせていただきます、犬猫食事療法インストラクター師範のmegumiです。飼っていらっしゃるトイプードルちゃんの老いを感じてしまい、寂しいお気持ちになられていること、とてもよくわかります。しかし、こうした些細な変化も見逃さずに相談なさる飼い主様のもとで過ごせるトイプードルちゃんは、とても幸せなワンちゃんですね。

犬のドッグフードは穀物不使用じゃなきゃだめ?

グレインフリーのドッグフードの特徴ですが、「穀物を使っていない」というのが最大の特徴です。これは、「犬はもともと肉食であるため穀物を消化するのが得意ではない」ということから、穀物を使わないでペットフードを作ってはどうかという考えのもと作られたドッグフードのことです。

確かに犬の祖先は狼であり狼は肉食ではありますが、犬は野生ではなく長い間人間とともに歩んできたという歴史があります。つまり、狼と犬は消化器器官が全く同じではないので、犬は穀物を消化できない体というわけではありません。結論から申し上げますと、犬にグレインフリーでもそうでなくてもどちらを与えても構いません。

またご質問にありました、消化吸収の良いフードですが、パッケージを見ただけではわかりませんし、同じフードを与えても消化吸収能力には個人差があります。フードを実際に与えてみて、排せつ物が少なければ栄養分は吸収できており、うんちの量が増えれば吸収できていないと判断します。

ドッグフードを選ぶ基準は成分や添加物をチェックして

グレインフリーのフードであっても、穀物を使って作られたフードも、それぞれにメリットとデメリットがあります。残念ながら世の中に100%完璧なフードというのはありません。老犬にグレインフリーのフードを与えるメリットは、消化にかかるエネルギー負担を減らせることです。穀物を消化するのと肉類を消化するのでは、体への負担が変わってきます。

逆に、デメリットとしては総カロリーが減ってしまうので、痩せてしまうことがあります。そうなりますと、今までよりも高カロリーのフードもしくは量を与えなければなりません。老犬になると食べる量自体も減ってきますので、フードの量を増やすのはかなり大変です。老犬になれば、若いころとは違いさまざまな症状が出てきます。例えば肝臓や腎臓に異常が出てきた場合は、たんぱく質を制限しなければならない場合もあります。このような場合はグレインフリーのフードを与えるのはよくありません。

グレインフリーを与えるメリット・デメリット以前に、与えるフードの成分や添加物など中身に配慮する必要があります。良質な肉を使っていない、添加物や保存料を多く含んだフードである場合は、かえって体に負担を与える結果となってしまいます。グレインフリーのフードを与える場合は、良質なたんぱく質を使っているかどうかが決めてとなります。できれば無添加・無着色・保存料不使用のものを選びましょう。

老犬の食事にドライフードを与えるときの注意点

人間でも同じことがいえますが、加齢により体に様々な変化をもたらします。ご愛犬のトイプードルちゃんは、便秘や下痢といった症状がみられているということですので、胃腸の機能が低下していることと、腸内細菌のバランスが崩れていることが想定できます。まずは腸のケアをしてあげることが大切です。腸のケアをするということは、腸内細菌のバランスを整えるということ
です。

便秘や下痢を起こしているということは、悪玉菌の数が増えてしまっている可能性が高いので、善玉菌を増やしてあげるようにします。毎日のご飯やおやつに、ヨーグルトをトッピングしたり、納豆やオクラなどねばねばしたものを与えるのも効果的です。腸が丈夫な子は長生きしてくれます。

老犬への餌の与え方

老犬にドライフードを与える際の注意点ですが、犬はそもそもあまり咀嚼をしない生き物です。食べ物を丸のみしてしまう子も少なくありません。若いころは平気でも老犬になるにつれて、喉に詰まらせたりしてしまう、むせるなどのことが起こってきます。犬は7歳以上がシニアと呼ばれる年代です。7歳以降シニア期になりましたらできるだけ食事中は目を離さず、とっさの時に対応できるよう心がけましょう。

また、ドライフードからウェットフードに切り替えるタイミングですが、今与えておられるドライフードを食べにくそうにしていたら、まずはそのドライフードをお湯でふやかして与えてください。ワンちゃんが気に入って食べてくれているフードであれば、無理に変える必要はありません。ウェットフードが体に合わないワンちゃんもいます。フードをふやかして与えるようになりますと、その分歯も汚れやすくなりますので毎日の歯磨きを丁寧に行うようにしてください。

まとめ

シニア犬のケアとして、食事を変えてみる、運動の方法を考えてみるということはとても大切なことです。重要なのは、毎日の観察です。それには、愛犬との毎日のコミュニケーションが非常に重要になってきます。毎日マッサージをしてあげたり、触れることでわずかな変化を見逃さずにすみます。

愛犬の元気な状態をしっかり把握しておき、日々そこからどう変化していくのか?いつもとどう様子が違うのかをいかに的確に発見できるかで、ご愛犬の命を救うきっかけとなるのです。